11月定例議会は11月28日に市長の要旨説明がありました。条例案が21件、単行案(ある事項について、個別に提出される議案をいい、条例の制定改廃、予算議案以外の議案で、工事契約等の締結や変更契約などが当たります)が18件、人事案が1件、予算案(補正予算)が14件、陳情が4件となっています。
先議案件といって、議決を急ぐ案件を11月28日に先に審議する議題(市民税非課税世帯向け及び被災者向けの福祉灯油等購入助成など)がありました。
一般質問が12月7日から行われ、「そうせいと維新」からは藤井翼議員が8日に一般質問を行いました。私は、厚生委員会と議会運営委員会に所属しており、13日に委員会での審議を行いました。
今回の議会においての個人的な注目案件は、「議案第132号 秋田市大森山動物園条例の一部を改正する件」です。簡単に説明すると、大森山動物園のこれまで無料だった子ども(小中高生)の料金を有料化しようする案件です。秋田市全ての公共施設の料金改定に伴い、公共料金を値上げするのですが、現在無料の大森山動物園の小中高生の料金も同様に公共料金の受益者負担分として値上げすることは、趣旨が全く違っています。
秋田市の小中学生の動物園入園料が無料なのは、他都市との差別化になっていて、秋田市の「良さ」であるわけです。さらに、平成26年に高校生まで無料の対象に加えました。その時は子どもを集めてシンポジウムを開いて協議した経緯があったそうです。秋田市の大森山動物園の小中高生の入園料無料は、秋田市独自の「子どもを大事にしていく」という大いなる理念の1つであると思います。それを市の財政が逼迫しているからと言って公共料金の値上げと一括りにしてしまうのは完全なる筋違いだと思っています。私個人は、この議案には全くもって賛成できず、大反対です。
12月13日に、この議案を審議する教育産業委員会(そうせいと維新からは、若松議員が委員として参加しています)では、否決されて結審しました。ただし、12月21日の本会議では、議員一人一人の採決を取るので、大多数の議員が賛成であれば、多数決で可決される可能性もあります!
大森山動物園は、勝平に住んでいる私にとっては近くて子どものころから何度も行った思い出の場所です。遊ぶ場所が少ない秋田市において、子どもを無料で連れて行ける動物園のありがたさも感じることながら、動物園を通して豊かな感受性が育まれたと思っています。
どんなに市財政が逼迫しても、秋田市の大いなる理念として小中高生の入園料は無料のままであるべきです。秋田市の良さが消えないことを祈ります!
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