令和8年8月市議会定例会が、8月31日に開会しました。会期は10月7日までの38日間です。 通常、この時期の定例会は「9月議会」と呼んでいますが、秋田市では定例会が始まった月によって名称が決まるため、今年は「8月定例会」となります。秋田市議会で通常の「9月定例会」に当たる定例会が8月に開会し、「8月定例会」と呼ばれるのは平成19年(2007年)以来19年ぶりとのことです。ちょっと珍しい議会になりました。
本会議では沼谷市長から市政に関する説明がありました。まず、8月1日から3日にかけての大雨では雄物川の水位が上昇し、古川排水機を稼働させたことが報告されました。経済・産業政策では、GX関連産業やAIデータセンターなどの企業誘致を進めるほか、海外企業の誘致についても説明がありました。企業の完全生産拠点の国内設置については、まだ候補地を検討している段階であり、秋田市として誘致活動を展開していく方針です。
外旭川地区のまちづくりについては、卸売市場を北側へ移転し、南側に屋内児童遊戯施設を整備する方向で検討が進められています。30年以上の長期賃貸借について関係者の意思確認を進めるとともに、基本計画の策定や卸売市場再整備基本計画の改定など、具体的な手続きを進めていくとの説明がありました。 また、宿泊税についても改めて検討するとのこと。国内外からの旅行者が増加する中、その必要性や使途などを検討し、導入の可否を判断していくことになります。一方、市の財政や行政運営については、「不退転の決意」で事業の見直しを進めるとの説明がありました。次期行政改革大綱では、公共施設マネジメントやデジタル技術の活用などによる行政の効率化も進めます。
今回、私が特に重要だと感じているのが、水道料金と下水道使用料の引き上げです。令和7年度決算では、水道事業で6億5,638万1千円、下水道事業で3億9,396万4千円、農業集落排水事業で2,496万2千円の純利益が生じています。一見すると「黒字なのに、なぜ値上げするの?」と思われるかもしれません。しかし、物価高騰などによって施設の維持管理費が増加し、今後は極めて厳しい経営状況になることが見込まれています。市の説明では、現状のまま推移すると令和12年度には資金残高がマイナスに転じる見込みとのことです。水道・下水道は、生活する上で絶対に止めることのできないインフラです。現在の決算が黒字か赤字かだけではなく、老朽化する施設や管路の更新、人口減少による料金収入への影響まで含め、将来にわたって安定的に維持できるのかを考えなければなりません。料金改定は市民生活に直接影響するだけに、議会でもしっかり確認していきたいと思います。
このほか、今年の竿燈まつりは4日間で111万人が訪れ、初日と最終日には500機のドローンによる演出も行われました。今後、祭り全体の成果と課題を検証していくとのことです。スタジアム整備については、県と市による基本方針の原案が合意され、基本計画策定に向けた経費が計上されています。スタジアム整備への企業版ふるさと納税については県内市町村への理解を求めながら進める一方、個人版ふるさと納税については導入しない方針が示されました。この点も今後の市の財源確保を考える上で注目していきたいところです。
クマ対策については、8月30日時点の捕獲頭数が昨年同期46頭に対して今年は32頭と下回っているものの、昨年度の狩猟期間には過去最多となる54頭を捕獲しています。鳥獣被害対策実施隊への交付金増額、狩猟期のクマ捕獲への報奨金、クマを誘引する柿や栗などの果樹を伐採する費用への補助も盛り込まれています。
今回提出された案件は、条例案5件、単行案4件、予算案3件、企業会計の決算認定3件です。補正予算は一般会計7億6,143万3千円、特別会計2,796万8千円の増額で、合わせて7億8,940万1千円。企業会計を含めた補正後の予算総額は2,699億651万1千円となります。
外旭川地区のまちづくり、スタジアム、クマ対策、行政改革、そして市民生活に直結する上下水道料金など、今回も重要な案件が数多くあります。「値上げが必要だから」「整備が必要だから」という説明だけで終わるのではなく、なぜ今それが必要なのか、将来どのような負担と効果が生じるのか。その数字と根拠を一つずつ確認しながら、38日間の議会に臨みます。
私の所属する会派「そうせいと維新」からは若松尚利 議員が登壇します! 皆様どうぞお気軽に傍聴にお越しください!


